2018年豪雨災害の日に退社を決めた理由とは・・・

上場に向けて、また上場してからも
ずっとこの会社で働くと決めていたのに
2018年広島豪雨災害。その日に退社を決めました。
退社したその理由は・・・

先駆者の言葉から学ぶ
仕事は仕組化と心意気

今日も張り切って158記事目

皆さんのWeb営業マン
たなべ企画の田邊です。

たなべ企画では毎日お客様を通じて学んだこと
Webマーケを進める上で身になったことを通じて

感じたことを徒然とお伝えいたします。

FC本部の運営部の仕事にも慣れ
会社は上場に向けどんどん大きくなります

その頃FC店舗も120店舗から260店舗へ。

社長の上昇意識も留まらず
みんなついていくのがやっとの状態。
一緒に会社を立ち上げた副社長はついていくことが出来ず
どんどん役職が下がりついにはコールセンター長へ・・・

社内の組織化も進み、運営部も2人体制から各エリアに
責任者を置くようになりました。

活動がどんどん活発になり
即戦力の幹部も入社するようになりましたが・・・

最短は4日？
どんどん辞めていきます。

忙しすぎるから
ついていけないから

理由は様々ですが
思ったような陣容にはならず古参メンバーが兼任する部署も。

気付けば私も3年後には古参のような状態に。
でも古参のメンバーは上場に向け
給与は据え置き。
副社長は私より支給額が少なく
私はあとから入社する幹部より給与額が少ない。

副社長と2人での晩酌は
サイゼリアでのワインデカンタとエスカルゴ。合わせて1000円くらい？だったかと。
しょぼくれた副社長と運営部長です。
時々管理部長もしょぼくれ晩餐に参加（笑

ここでもやっぱりお金が無い。

そんなこんなでも
各店舗の売上を上げるための活動や勉強が
自然とマーケティング力の向上につながっていました。

例えば
広島市内にある顧客ターゲットとなりうる会社が100社あり
全社飛び込み営業し
累計3000万円の売上を各店舗に振り分けることが出来たり
FC活動に力を入れてくれず、毎月10万しか売上がない店舗の売上を80万に出来たり
確実に現場でマーケティング力を鍛える毎日を過ごしていました。

会社がWebマーケに力を入れ始めたのもこの頃で
どのように進めるのか、部署が違うのでじっと観察（笑
これも身になりました。

忙しく日々が過ぎ、
入社して3年半経った頃
この次の日に退社を決めます。
それまで全く会社を辞めるつもりもありませんでした。

その日は朝、別府の店舗に入り、昼過ぎに宇部の店舗に入りました。
雨はたくさん降っていて
早く帰ろうと高速道路に乗りました。

全く前が見えず疲れてきたのでサービスエリアに入ったら
警察官が走ってきて
「封鎖するので出てください」との事。

慌てて飛び出ると
掲示板には降りるべきインターチェンジも封鎖との事。
仕方なく手前で降りたものの、どの道も豪雨で走れなくなっており
軽運送業をしている幼馴染に電話して帰り道を確認。

通常1時間で帰れる道のりを4時間かけて帰った頃には深夜。
もう周りは大洪水のように雨が降り続けています。

次の日。
家の横の道は川の氾濫で流れ落ち
町中に出る峠道は崩壊し
街に降りる道2本は冠水と道の崩落で
家から外に出ることが不可能になっていました。

たまたま家に帰る日で良かった。
妻も娘も私が居るので安心してくれていました。

ですがこの日は昼過ぎに鹿児島に行かねばなりません。
どうしても行かないといけない理由がありました。

朝、周りの状況を確認し
6時くらいに社長に写真と共に「行けません」とラインで伝えるも
「行ってくれよ」との返事。
私が社長でも「なんとしてでも行け」と言うべき状況で。

でも、どうしても出れないんです。
道が全部ふさがれているからではありません。

怖がる妻と娘を置いて出る訳には行かず。
一瞬「一緒に連れて出ようか」とも思いましたが
そんなお金はありません。

出るならひとりで。
でも出ると二人を残すことになる。

6時30分に社長に電話し
やっぱり出る術がありませんと伝えても
「行けって言ってるだろ」の返事。
本当に行かないといけない案件でした。

でもこの時に
俺は誰の為に働いているのか
という事が頭をよぎりまして。

瞬間的に
「辞めます」と言ってしまいました。
社長はそれを聞いて、一瞬間を置いて、
「じゃそうしろよ」と。

雨が止み
数日後、道が通れるようになり
本社へ行き
ストックオプションを返金頂き
退社しました。

今でも会社を辞めた事は後悔しています。
最近も、何度も戻りたいと思いました。

でも
広島の豪雨災害の日に
一瞬たりとも辞めたいと思ったことのない会社を
社長に「辞めます」と言った自分を思い出すと
戻る資格はありません。

次の日からは46歳のおっさんが職を探すことになります・・・

あの日の事は今でも鮮明に思い出します。
何が理由かは知らんが涙が出た日。

そんなこんなを糧にしながら
今日も１日やったりましょう！